2030年、松崎町をどんな町にしていきたいか、町の主要な産業となっている観光は?課題となっている交通や仕事は?参考となるような先進的な取り組みを見に行くことも重要!ということで、プロジェクトメンバー4人で、静岡県焼津市で実施されている実証実験「コミュニティーMaaSプロジェクト」の視察に行きました。
MaaS(マース:Mobility as a Service)とは、複数の公共交通や移動サービスを一括で検索・予約・決済などができるサービスのこと。この実証実験は、人材交流アプリとモビリティサービスを組み合わせた日本初となる試み。ビジネスマッチングアプリ「つなモビ」を用い、焼津駅南側3km圏の飲食店や観光施設などをつなぐモビリティサービスを提供し、行きたい場所への移動を可能にするというものです。このモビリティとして使われるのがこちら、
グリーンスローモビリティ、通称「グリスロ」です。時速19km以下で公道を走る事が可能な電動のカートのような乗り物です。透明なカバーがかかっているので、雨でも利用可。海辺の景色を楽しむことができます。
今回、日本初の観光型MaaSを伊豆で立ち上げ、現在、焼津市でビジネスマッチングなどの事業をおこなっている合同会社うさぎ企画 森田創氏との懇談の時間をいただきました。松崎町の課題にも詳しい森田さん、色々お話を伺う中で「人を通じて町が好きになる、キーワードは『おせっかい』」という言葉が印象に残りました。
昔使用されていた漁具倉庫を飲食やオフィス、コワーキングスペースのある複合施設に改修した「焼津PORTERS」。
常時12種類のこだわりのツナを製造し販売している「TUNALABO」さん。お店に入ると12種類のツナの試食が始まる独特なスタイル。
黒はんぺんが有名な「丸又」さん。無添加、水へのこだわりがあり、そのこだわりについてお店の方から熱心な説明を受けました。
完全自主運営型の私設図書館「みんなの図書館 さんかく」さん。一箱本棚オーナー制度で月2000円で借りることのできる本棚は、町の人だけでなく、遠方の人も借りているそう。
グリスロは松崎だと、例えば、町の中心部から田んぼを使った花畑会場の移動とかに使えるかもしれません。日常の交通手段となると…デマンドタクシーやコミュニティバスの方が取り入れやすいのではと思いました。TUNALABOさんや丸又さん、どちらもお店の方とのコミュニケーションで、ついつい財布のひもが緩みました(笑)。ネットショッピングがあったとしても、初回の購入をしてもらうためには、やはり実店舗に来てもらうこと、物産展などでのPRが必要だと思いました。
次世代を担う若い世代に焦点を当てている2030松崎プロジェクト。高校生との視察も考えています。