20240324 三余塾チーム 演劇ワークショップ開催

シェイクスピアの「真夏の夜の夢」のワンシーンを朗読

住民の学びの場をつくることを目的として活動している「三余塾」のチーム。3/24(日)に、松崎町環境改善センターの会議室にて、昨年度同様「演劇ワークショップ」を開催しました。
講師としてお迎えしたのは、昨年度と同じく静岡県東部を中心に活動している「劇団 川瀬組」さんです。

まずは姿勢から。姿勢は自分の体をうまく使いうための基礎となるものです。きれいに見える立ち方を教わりました。
次にボールを使い、歩きながら相手とのコミュニケーションをとる練習をおこないました。歩きながらになるので周りに気を配りながら歩かなければならない点、ボールを渡すときに相手にしっかり渡すという意思を伝えることを意識しました。

次は発声の仕方。遠くの人に話すときと近くの人に話すとき、大勢に話すときと1人だけに話すとき、普段何気なくおこなっていることなのに、意識をするとどのように体を使っているのかということを実感します。
そして体を使っての表現。ぬかるんでいる道、氷の上、アスファルトを歩き方で表現する練習をしました。
最後に、表現を理論化してシェイクスピアの「夏の夜の夢」のワンシーンを2人で向かい合いながら朗読をしました。

「演劇」と聞くと、経験もないし難しいと思われるかもしれませんが、自分の伝えたいことをうまく伝える手段のひとつと考えると、どなたでも学びやすいと思います。

演劇は自分を表現する手段、勉強になります。

3/24、このワークショップは環境改善センター2階でおこなっていましたが、1階のホールでは「石部棚田でアート」の発表会があり、なんと中村芝翫さんもいらして、松崎町は芸術の一日となりました。

三余塾のチームでは、大人にも子供にもいろいろな学びの機会を提供したいと考えています。皆さんの中で「これに興味がある、これを学びたい」というものがあれば、ぜひ教えてください。

202403 松崎プロジェクト年度末発表会

プロジェクトの課題を出し尽くします。

2030松崎プロジェクトが発足して3年。プロジェクトの大きな2本の柱として「次世代を主体としたまちちづくり」「サステナブルツーリズム」をかかげ、中高生とともにつくりあげたゴールに基づいたチーム活動をおこなってきました。

成果としては、ゴールの設定とそれに基づくチーム活動の展開、それを発表・見直しし新たな展開をしていくサイクルの確立、思いを共有しあう対話の場の提供、論理的思考に基づいた活動計画の策定、松崎高校探究学習との連携、ぷらっとカフェと三余塾チームでの学びの場の提供、大学の研究やフィールドワークとの連携などがあげられます。

その一方で、プロジェクトの目指す方向が分からない、新しい人の参加が少なく毎回決まった人しか参加していない、次世代と言いながら若い世代の参加が少ない、チーム活動が進まない、マネジメントが上手くいっていない、地域に情報が届いていないといった悩みに直面しているのが事実です。

そこで、今年度の年度末報告会では、プロジェクトの現状と課題についてを出し尽くし、その結果を踏まえて、来年度(5月)のワークショップで活動の検討をしていくこととしました。

グループワークでの対話の成果をそれぞれが発表

グループでの話し合いを発表する中で際立ったのが「楽しくない」という意見。近寄りがたい雰囲気、成果を求めれられる、途中参加が難しいといったものでした。中高生をいかに巻き込むかという課題にも通じるのですが、みんなが参加をしたいと思う「楽しい」活動とは何なのか?
BBQやお祭りなど、なにかの「ついで」に参加ができるとよいという意見もありましたが、それをプロジェクトとして持続させるにはどうすればよいのか?大学が関わる意義とは?
今回は課題を出し尽くすということで、解決案を探るというものではありませんでしたが、一度原点に立ち戻り、何のためにこのプロジェクトがあるのか見直すということが大事であるということになりました。

ポスター発表という形で、今年度の活動を発表

今回、チーム活動の発表は展示での紹介となりました。
ツーリズムのチームは、今年度踏査したモデルコースのまとめと、静岡大学考古学研究室による松崎町の古道研究をポスター発表。
高齢者のチームは、これから製作を始めていく「ふるさと絵屏風」の事例紹介。静岡大学情報学部の授業で、松崎町の課題についてまとめたポスターも展示しました。

近日、Youtubeにて公開予定!

この日は、映画チームが制作した松崎町を舞台にした短編映画「BEN BEN」を放映。こちらにつきましては、まだ修正中で公開をしていないため、公開が決まりましたらお伝えします。

映画「BEN BEN」完成

映画「BEN BEN」完成、ぜひYoutubeをご覧ください。

松崎町を舞台にみんなでひとつの作品をつくろう」
映画監督の藤森圭太郎さんの指導の下、静岡大学の堀尾小夜さんが脚本、松永理子さんが監督を担当し、主人公とナレーションを松崎高校の生徒さん、その他の出演者やスタッフを町内外の住民が務め、みんなで作った短編映画「BEN BEN」が完成しました!

お披露目は3/10、伊豆文邸でおこないました。北海道帯広の開拓者である松崎町の偉人依田勉三を題材としたこの映画。約20分のストーリーとなっています。

YouTubeにて公開していますので、ぜひご覧ください。

www.youtube.com

お披露目会の様子を静岡新聞さんに取材していただきました。ありがとうございます。

www.at-s.com

 

20240217 ツーリズムチーム 大池ロングコース実踏

大迫力の掘割(地面を掘ってつくった水路)

お天気に恵まれず、何度も延期になっていた「大池ロングコース」の踏査。松崎町岩科から南伊豆に至る大峠を目指し、暗沢山にて一等三角点を確認し、大池にくだり、池の水利や用水路跡、掘割などの先人の知恵や遺構を巡るコースです。大池へは奈良時代からの古道、桜田の那賀郡家から南伊豆の賀茂郡家(郡家:郡の官人が政務を執った役所)をつないでいたとする道を歩き、大池からは八木山地区に水を導いた水路や切通の掘割といった生活古道を歩きます。

かつての生活道であることを感じることができる炭焼き小屋の跡

集合は、重文岩科学校。地域でイボ地蔵と呼ばれる石の洞から進んでいくと荒廃した道へ。さらに進むと近年まで作業をしていた炭焼き小屋が!右手に鉱物の試掘跡を見て進み、切通しを登りきると指川峠に到着。石畳の残る山道を登り、大峠へ。伊豆半島に一等三角点(地形図を作成する基準となる点)は3ヶ所あり、その一つが暗沢山(520.3m)。ちなみにあとの2つは、万三郎岳(1406m)と達磨山(982m)です。一般的に眺望のよい場所に設置される一等三角点。ここも富士山のビューポイントになっています。

富士山がきれいに見えるポイントはツアーの要

長者ヶ原を周回する舗装された車道をしばらく歩き、蛇石寄りの林道をくだり大池へ。陽光の差し込む大池は枯れたススキの大平原。湖畔を時計回りに進み、対岸の水利吐出口へ。八木山地区へ水利を導いた水路口を確認し、切通の掘割へ進みました。掘割の景色は圧巻です。大池から峰、松尾峠を経て岩科南側松尾へは、山仕事の生活道をかつての往来が盛んであった痕跡を感じながら進み、スタート地点の重文岩科学校へと戻りました。

八木山地区への水の取入れ口

大池のオオシマザクラは3月下旬、4月下旬にはヤマフジが見頃。5月には長者ヶ原山のツツジと富士山の遠望が楽しめます。こうした素晴らしい自然、眺望を楽しむためにも、荒廃した歩経路の補修の必要があると思いました。

20240217 ツーリズムチーム 宝蔵院古道を歩くコース実踏

地面を掘ってつくった道「切通」の風景

古代の伊豆には、国府が置かれた三島→韮山湯ヶ島→猫越峠→大沢里→那賀郡家(松崎町桜田付近)→伏倉→岩科→天神原→賀茂郡家(下賀茂付近)という、郡の官人が政務を執った役所である郡家を結ぶ官道があった可能性があります。
2月17日、三島から松崎町江奈までの古道の一部、弘法大師が開基したとされる富貴野山宝蔵院から山稜に残る古道を歩きました。

旅の道中を守る馬頭観音

樹齢千年の弘法杉やオオシマザクラの古木がある宝蔵院の境内を出て林道を進み、大きな踏み石の階段を降りきると、見えたのは炭窯の跡。昔の暮らしを確認することができます。林道の造成により宝蔵院からの古道が不明確なところもありますが、稜線を進んでいくと、古道の高台に馬頭観音があります。掘割を上り進むと、弘法大師が座禅を組んだとされる「座禅石」が。迫力のある座禅石、石仏も安置されています。

弘法大師が座禅を組んだとされる座禅石、迫力があります。

その先に展望が開け、西伊豆駿河湾を望む場所がありますが、法面崩落ヶ所があり危険。幅広い道が続く先には、尾根と尾根の谷間を盛土して道とした「段築」が残っています。

丘陵鞍部を土手状に整形した道路構造「段築」

再び堀割を下ると視界が開け、雲見方向の眺望が広がります。かつての往来を実体験できるこのコース。歩行に注意しなければならない場所もありますが、のんびりした古道歩きを楽しむことができます。

20240218 松崎町に残された歴史文化遺産の活用に関するワークショップ

ポスターを見ながら教え、教えられ、学びの深い時間となりました。

松崎町エコツーリズムサステナブルツーリズムを展開していくことを目的に活動をおこなうツーリズムチーム。歴史・産業・健康・体験などをコンテンツとする20のコースを設定し、今年度は、各コースを実踏し現状把握をおこなってきました。
昨年度、松崎町内に残された「古道」の理解を深めるために松崎の歴史を巡る座談会を開催。

matsuzaki2030-blog.hatenablog.com今年度は静岡大学考古学研究室の学生たちとともに現地確認をおこないました。その成果として、昨年11月に静岡大学のキャンパスフェスタでポスター展示「第50回考古展 松崎町に残されている古道について」を開催。今回、静岡大学キャンパスミュージアムの「お出かけキャンパスミュージアム」企画として、このポスター展示を囲みながら、松崎町に残された歴史文化遺産の活用を模索する意見交換会(ワークショップ)を開催しました。

奥に写るポスターは町に寄贈、活用の仕方をみんなで考えましょう!

流れは
1 ツーリズムチームのこれまでの実踏報告と今後に向けて:渡辺攻さん
2 文化財を活かした地域づくり・静岡県でのとりくみ:静岡県スポーツ文化観光部文化財課 菊池吉修さん  
3 松崎町の山中に残された古い道・その歴史文化遺産としての価値を探る:静岡大学人文社会科学部社会学科考古学分野3年生
4 ポスター展示の見学・意見交換
5 質疑応答、感想など
司会、およびファシリテータは考古学を専門としている静岡大学人文社会科学部の山岡先生が務めました。

 

ツーリズムチームのこれまでの実踏報告と今後に向けて

ツーリズムチームのコース踏査につきましては、これまでのブログに掲載しておりいます。一例として
富士山展望コース実踏

matsuzaki2030-blog.hatenablog.com

密教の聖地コース実踏

matsuzaki2030-blog.hatenablog.com

などがあります。ぜひご覧ください。

今年度未実踏のコースとしては、大池ロングコース、クワオルトコースなどがあります。大池ロングコースは、棚田に水を引くために深く削り取られた「掘割」といったダイナミックな景観を見ることができるコース。クワオルトとは「療養地」という意味で、健康のためのウォーキングを岩科川沿いや那賀川沿いでおこなうものです。
実踏した池代のわさびツアーについては、伊豆半島ジオガイド協会と賀茂農林事務局さん主催でツアー商品として販売されました。
計画したコースを1枚の地図にまとめたものに仕上げていきたいのと、踏査したコースをいかにツアーにしていくかを考えていかなければならないとのことでした。
町の方からは、「面白い」ものでないと人が集まらない。例えば、松崎は縄文の遺跡がたくさんあるので、縄文時代を子どもたちが体験できるような臨海学校を作りたいという提案がありました。

文化財を活かした地域づくり・静岡県でのとりくみ

文化財課の菊池様は、松崎町と同じく賀茂地域の東伊豆町出身。はじめに、文化財保護の基本的な考え方として、保存と活用があるが、今までは保存に力を入れており、これからは活用に力を入れていくということでした。
これまでは文化財はそれぞれの「点」として活用していましたが、「群」「面」として活用することで、地域の活性化につなげていくことが期待されます。松崎ならば例えば「空海」「職人」といった文化財を核とした面での展開が考えられるのではとの提案がありました。
県としては、支援員の養成といった人材育成、「しずおか遺産」といった認定制度、各種イベントの開催、情報発信などで、文化財の保護に取り組んでいるとのことです。
文化財を活かした地域づくりは、ハード面では文化財の修理や整備のほか、街並みの色彩計画、交通手段、休憩場所、お手洗いといった周辺整備も必要。ソフト面ではガイドさんや文化財を後世に伝える技術者といった人材のほかに商品化といった地域の産業との結びつきが重要であるとのこと。文化財には学術的に評価された本質的価値と、時代の変化によって変わる社会的価値がありますが、地元の人が価値を見出し、残そうという意識がないと社会的価値が衰退してしまうとのことでした。
目指す姿は、文化財を活用したまちづくりが地域で自走でき、住民と行政で連携して取り組んでいくこと、ということで、地域の文化や歴史を守り、活用することが地域づくりにつながるという貴重なお話をいただきました。

松崎町の山中に残された古い道・その歴史文化遺産としての価値を探る

今回、古道の調査・研究とポスターの製作をした7名の学生さんが参加をしましたが、代表して2人の学生さんにが発表をおこないました。
冒頭の説明のとおり、古道の勉強会や現地確認、ツーリズムチームの方からの聞き取り、文献調査などを踏まえ、松崎町の古道マップを作成。それを元に時代を遡って説明していきます。

近世は、炭や「かや」を山中からふもとに運ぶ生活道。荷をそりに載せて運ぶための「そり道」も確認できる。伊豆炭が江戸に出荷されていたことから、近現代と同様の古道利用がされていたと考えられる。
近代にいたるまで馬や牛が使われており、馬頭観音が古道の始まりや分岐点に存在している。当時からそこに馬や牛が通る道があったことの証拠となる。馬頭観音に刻まれた年より、少なくとも1800年にこの地に古道が存在していたことの証拠になる。

中世は、松崎町では数多くの神社棟札(寺社・民家などの建物の建築の記録を記したもの)史料が残っており、寺社を中心として結合する村落の様子が分かる。おおよそ現在の行政区画内に寺社が1つ以上分布しており、山を挟んだ地域をつなぐように古道が通っていることが確認できる。

古代においては、富貴野山宝蔵院と2つの郡家(郡衙律令制度の下、郡の官人が政務を執った役所)那賀郡家、賀茂郡家があったことが想定され、郡家を結ぶ官道があった可能性がある。古代における官道の特徴として挙げられる区間単位で直進性が高いという点で当てはまる。
古代の古道は構築方法による分類ができ、地形によって採用される工法が異なる。点群データを利用し、断面図で見るとはっきりとその構造が分かる。
まとめとして、歴史文化遺産としての古道は、棟札や聞き取り調査、点群データの活用といった、考古学としてだけでなく民俗学や地理学にもまたがる研究対象。古道について遡って考えることで町の歴史が見えてくる。歴史文化資産としての価値が高く、観光資源としても活用できるのではないかということでした。

学生さんの活用している点群データとは、3次元座標値と色の情報から構成されているデータであり、その活用については静岡大学未来社会デザイン機構の小山先生の講義を受けたとのこと。松崎プロジェクトでも小山先生を講師に迎え勉強会を開催しました。

matsuzaki2030-blog.hatenablog.com

考古学分野の3年生2人が代表して発表

ポスター展示の見学・意見交換

  • 古代社会と伊豆・松崎
  • 古代の道
  • 中世社会と伊豆・松崎
  • 近世の伊豆・松崎
  • 古道と馬頭観音
  • 近・現代の里山と古道の利用
  • 点群データで見る松崎の古道

という研究についてのポスターの前で、それぞれその研究をおこなった学生さんが説明をしたり、質問に答えたりしました。先生方や地域の自然・歴史に詳しい町の方の説明も加わり、お互いが教え合う、とてもよい時間でした。
このポスターですが、松崎町に寄贈されるとのこと、どのような活用法があるかも模索したいとのことでした。図書館のある建物にに常設展示できるかもという嬉しいご提案が町からありました。

質疑応答、感想など

まず山岡先生より「中学高校の歴史教育の中で古道といった歴史文化遺産を組み込めないか」という問いがありました。松崎町には文化財専門の職員がいないということで、提案として、地域の歴史に興味を持つ若い世代を大学で専門的な知識を学ぶトレーニングをし、町に公務員として戻ってくるという形が理想であるとのことから、町の歴史に若い世代が興味を持つにはどうしたらよいか?という話になりました。また、中高の教育にこうしたポスターの内容はいかせるのか、また同じような研究はできるのものか?という質問がありました。

皆さんの回答

総合学習、探究学習にどういかせるか。地域のことを学ぶ中で、今日の内容がいかせるのではないか。中高生では文献を読みこむのは難しい。ある程度は先生が資料を提示する必要があり、地域の歴史に詳しい人と学校の連携が必要となる。
ある程度の情報はネットで調べることができる。地域の人に話を聞くことで知らないことを知る楽しさがある。例えば、「なまこ壁」は知っていても、作り方はまでは知らなかった。(大学生)

松崎の歴史が、中学高校で学ぶ歴史と結びつく、例えば江戸と松崎の関係を結びつけるといったことでリアリティが出て興味を持つことができるのでは?(大学教員)

子どもが興味を持つ前段として、先生に興味を持ってほしい。特に高校の先生は地元ではない人が多く、部活などにも忙しくて、地元を知る時間がない。松崎町では「先生大集合」という幼稚園から高校の先生が一堂に会するイベントを昨年開催し、地元の方の案内で高通山、富貴野山宝蔵院にフィールドワークに行った。今年も開催するので、このイベントを通して、町を好きになってほしい。(町内教育関係者)

アーカイブとしても研究の成果を書籍にするといった発信をすることで、広く一般に知ってもらうことができる。ポスターについても中高生だけでなく、小学生にも分かるような形で解説をしたものがあるとよい。町の中で若い世代のガイドの後継者を育成することでツーリズムが拡大すると思う。(大学教員)

また、ガイドの育成という点から、ガイドをすることと、地域の歴史文化に興味を持つことは別?という問いがありました。

これについては、サステナブルという点から考えると、ガイドをするのがガイドでなくも良い。観光客にとっては「○○でこういう写真が撮れますよ」といった地域の人とコミュニケーションから得る情報が貴重。熊本県の「フットパス(地域に残るありのままの風景を楽しみながら歩く)」のコースの取り組みが参考になるのではという提案がありました。

最後に、このポスターは「種」、これから活用していくことが大事。住民に知らせるお披露目会をぜひ開催したい、とツーリズムチームの代表である渡辺攻さんが締めくくりました。よい活用方法がありましたら教えていただけると嬉しいです。

学生さんが富貴山の踏査中に全身の形が分かるシカの骨に遭遇、洗浄して標本にしたとのこと。

20240224 映画チーム クランクアップ

寒い中お疲れ様でした。完成が楽しみです。

松崎町を舞台に、松崎町愛する人たちが集まって映画を製作している映画チーム。これまでに4回、町内での撮影をおこなってきました。2月24日、クランクアップとなる撮影を旧依田邸でおこないました。映画のモチーフとなっている松崎の偉人、依田勉三の生家であるこの場所でクランクアップを迎えることができたことは大変嬉しいことです。

映画のモチーフ、依田勉三の生家である旧依田邸

旧依田邸は、民家では伊豆地域で2番目に古い建物で、なまこ壁の住宅では最古のもの。平成22年に静岡県文化財に指定されました。今回、撮影に使わせていただいたのは、幕末に建てられた米蔵。母屋と米蔵、どちらを使わせていただくか悩みましたが、雰囲気の良さから米蔵に決定。

高い開放的な天井が撮影にぴったり、雰囲気の良い米蔵

松崎高生、静大生、町内外の方(なんと宮城県から参加してくださった方も!)、17名が撮影に参加しました。これまでに撮影した映像を編集したものを見ながら、みんなで大笑い。どんな作品になるのか?脚本を知っている演者のみなさんもどんな仕上がりになるのかをワクワクと待っています。

マルセイバタータオルで十勝と松崎の絆をアピール

クランクアップということもあり、チームのリーダーより、高校生をはじめとした出演者、監督、脚本のみなさんに、物語の「キモ」となるマルセイバターサンドタオルが贈られました。この日もですが、外でのロケは本当に寒く、特に制服姿の高校生は毎回頑張ってくれました。

このあと、編集作業をおこない、作品のお披露目は3月10日。詳細が決まりましたらこのブログでもお知らせさせていただきます。