
ふるさと絵屏風チームです。今年度初めから進めている昔の暮らしヒアリング活動を2月初旬に行いました。今回は、前回訪問したTさんから紹介された(Tさんのお話はコチラから)Zさんのお話を紹介したいと思います。TさんとZさんは同級生ということで、Tさんも同席し、2人で互いに相づちをうちながら話は盛り上がりました。
Zさんは海からは少し距離のあるお寺に住んでいます。子供の遊びも海側と山側ではかなり違っており、Zさんはいわゆる山側の遊びの名人だったようです。
当時の生活は今の暮らしとは比べ物にならないほど不便で貧しい生活、でも子供たちは遊び道具を工夫して自分でつくり、そしてお小遣いを稼ぐために様々なことにチャレンジしたそうです。昔は山には野ウサギがぴょんぴょんと駆け回っており、それをつかまえては土肥方面から来る業者さんのところに持っていき、ウサギの皮を売ったそうです。一羽につき50円ほど、いいお小遣いになったと言っていました。肉はもちろん食用として食べたそうです。桜葉やヨモギの葉を取って売りにもいったそうです。
その他にも、パチンコでスズメやヒヨドリをとって、焼き鳥にして食べ、特にヒヨドリは脂がのっていてかなり美味しいとのこと。猪やコジュケイ、キジ、それに田んぼで大きな蛙もつかまえて食用にしたそうです。
野山では果物は取り放題!グミに野イチゴ、山桜のサクランボ、アケビ、しいの実、かとうば(イタドリのこと)などを取って食べていたそうです。時にはいたずらも。畑に行ってスイカを見つけてはどうやって食べようかと悩み、結局スイカに小さな穴をあけてそこから中身を食べ、また元通りにスイカを畑に戻しておいたら誰にも見つかることはなかったそうです。
いろんな遊びも上の年代の先輩たちから教わり、例えば、手作りの的に竹を削った弓矢をあてる遊びや、しいの実を使った笛作り、竹で作った細い鉄砲(水鉄砲みたいな形)にえんの実を弾にしてつめ飛ばしあって遊んだり、缶にひもを通して竹馬のようにして歩いたり。ジョロウグモを糸で巻いて、戦わせたりもしたそうです。遊びの知恵や技が受け継がれていったんですね。
お寺ならではの行事もあり、例えば、4月8日は釈迦の誕生日。祝い行事として、お釈迦様の身体に甘茶をかけたり、お寺に来た人に甘茶をふるまったそうです。当時砂糖は貴重な食糧で、お菓子はなかなか買えない中、近所の子供たちが水筒をもって甘茶をもらいに集まったということです。
お寺は昔は地域の公民館のような機能を果たしていたとZさんは語っていました。地域の人が集まり一緒に行事をやったり、時には託児所のように子供をあずかったりもしたそうです。そういえば、私も子供の頃にはよくお寺で遊び、大広間でお菓子とお茶をもらってお寺の敷地内を駆け回っていた記憶があります。
お話を伺っていると、いろんな情景が頭に浮かんできて、私のメモ帳はイラストでいっぱいになります。絵屏風になる日が待ち遠しいです。