3月9日におこなわれた大池古道踏査
岩科学校→指川峠→大峠→大池→八木山・三ツ平住宅地→松尾峠→岩科学校という5時間くらいのコースです。
参加をした「美しい伊豆創造センター・ジオパーク推進部」の遠藤さんより、コース途中の見どころをお聞きしました。
指川峠から大峠に向かう間の眺望地。眼下に岩科、正面に安城岬や堂ヶ島、奥には富士山も見えます。
今回の踏査では、松崎町八木山の山中に棚田に水を引くために造られた水路が深く削り取られた地形「掘割地形」が確認されました。この「ミニグランドキャニオン」のような地形、ジオサイトとして活用できないかと方策を練っているところです。
掘割は深いところでは20mほども高さがあり、その迫力に息をのみます。
蛇石火山の緻密な安山岩溶岩を利用したものと思われる石畳を歩いていきます。
マウンテンバイクのコースとして利用されているということで、小石や枝などがきれいに取り除かれていました。
掘割という興味深い地形や、伊豆では少ない低層湿原という貴重な動植物が生息するこの地域。山中ということもあり、多くの人に見学してもらうには厳しいと思われますが、外周に遊歩道を設けるといった方法で活用ができるかもしれません。