チーム7 20220805 松浦城太郎さん講演会

地方公務員アワード2021を受賞、松浦城太郎さん

松崎高校近くの耕作放棄地で野菜を育てている「農と漁・猟」のチーム。「農」には力を入れていますが、「漁・猟」については、活動が進んでいなかったため、漁の勉強会として、西伊豆町はんばた市場」を開設した西伊豆町役場のスーパー公務員「松浦城太郎」さんの講演会を開催しました。

総務課所属の時に、西伊豆町ふるさと納税を導入したことが、原点とのこと。役場の仲間に声をかけ、ふるさと納税導入のためのプロジェクトチームを立ち上げたそうです。

未利用魚を積極的に商品に活用

地域商社事業などを経て、地産地消を考える中で、地物が集まる産直のお店が西伊豆にないことから「はんばた市場」を開設。アイゴやウツボなど未利用魚の活用に力を入れていて、しめ方などの基準を設けることにより、一般よりも高く買い取っているとのことです。例えばブダイは、地域の学校給食への利用を考えているとのことです。

2020年5月、仁科漁港にオープンした「はんばた市場」

電子地域通貨「サンセットコイン」を町に導入した立役者も松浦さん。ふるさと納税の時の経験から、プロジェクトを立ち上げの際には役場の人たちが積極的に関わってくれたそうです。ほとんどの町民が「サンセットコイン」を利用している西伊豆町静岡県で最も高齢化率の高い(50%超)町なのに、キャッシュレス決済に対して抵抗がないのはすごいことです。買物だけでなく温泉やガソリンに使える便利さも魅力です。

はんばたファンな私、お取り寄せもしています!

そして「はんばた市場」と言えば「ツッテ西伊豆」。釣った魚を「サンセットコイン」で買い取ってくれるという、楽しいシステム。釣りのお客さんが釣りだけをして帰らず、観光にも引き込めるように、また、自分が釣った魚が店頭に並ぶ嬉しさを楽しんでもらえるように考案したとことです。
今後は、地域の中で経済が回る循環型社会構築、これまで築いてきたネットワークをいかして地域課題解決などをおこなっていきたいということでした。例えば、漁師さんが民宿を営んでいるような小規模な漁については、専業でやっていくのは難しくなると思うので、漁業体験ツアーなどと絡めていきたいとのことです。

参加者からは「プロジェクトにかける時間は?自分の仕事に影響は?」「これらプロジェクトは西伊豆だからできたと思うか?」「子供たちへの影響はあるか?」などの質問がありました。

イデアマンで、行動力のある松浦さん。お話を聞くと「松浦さんの人柄あってこそだよな…。」と思いました。お時間をいただき、ありがとうございました。