
松崎高校探究学習のサポートをしている2030松崎プロジェクト。1年生には、まずは地域を知る、ということで、全5回の地域学講座を実施し、今回9/20に最終回となる第5回目の講座をおこないました。講師としてお招きしたのは、昨年松崎高校を卒業し、静岡理工科大学理工学部電気電子工学科に進学をした藤井天汰郎さん。私たち2030松崎プロジェクトが彼に出会ったのは、高校1年生の時。松崎高校でのワークショップででした。その後、2030松崎プロジェクトにも参加してくださり、静岡大学地域創造学環との活動にも参加。様々な活動への参加とその発表をおこない、静岡新聞の「静岡人インタビュー『この人』」にも取りあげられたことがあります。
今回、これから探究学習のテーマを見つけていく1年生のためにも、「探究活動の経験談と将来への繋がりについて」というタイトルで、自身の経験をもとにしたお話を後輩たちにしていただきました。
まずは自己紹介
西伊豆町安良里出身で中学は賀茂中学校。高校時代はパソコン部に所属。大学では鳥人間コンテストのサークルに所属。ビジネスコンテストにも積極的に挑戦しており、先日も↓のコンテストに出場しました。(藤井さんの登場は2:25くらいから)夢は「起業して社長になること」。
探究学習のおかげ
高校1年生入学時は、将来の夢もなく、大学進学も考えておらず、ゲームにのめり込む毎日でした。1年生の時の探究学習が、テーマが自由で最後にプレゼンをするというもので、まず最初に思ったのは「勉強しなくてもいいんだ!」ということ。パソコンが好きだからプレゼンはできる、ということでこの授業だけは頑張ろうと思いました。
自分の住んでいた西伊豆町安良里は、人口は1000人を切り、高齢化率は50%を超える地区。過疎が進んでいることから、この地元にあった風景を残していきたいと思い、「地域の風景を後世に残す」ということをテーマに、自分の撮った安良里の風景をまとめたサイトを作成しました。
(藤井さんの写真の腕はプロ並みで、西伊豆町ふるさとフォトコンテストで入選し、2024年版の西伊豆町カレンダーに写真が採用されています。)
これを探究学習の最終発表会で発表したところ、「サイトが作れるなんてすごい!」と高評価をいただき、それが最初の高校生活の成功体験になりました。
人に褒められたというこの成功体験によって、これが自分の得意なことで、強みであることに気が付きました。そこでその強みをいかして地域活性化の手伝いがしたいと思い、2030松崎プロジェクトに参加。広報チームとして、広報用の写真撮影や松崎のPR動画作成しました。そして、1年生の終わりに静岡大学のシンポジウムで、学校代表として発表をさせてもらいました。自分のやっていることが、評価されたことで、よりやる気が出て、高校2年生の時には、静岡大学地域創造学環が松崎町で実施している「地域の交流拠点づくりプロジェクト」に参加。静大生と一緒に、地域の空き店舗を活用し、不用品を回収したものを利用することで、地域の居場所づくりを進めました。この取り組みを静岡銀行主催の静岡魅力探究プログラムで発表したところ、優秀賞を受賞。静岡大学主催の伊豆半島探究学習サミットでも、学校代表として発表をしました。自分の得意なことをいかして、活動をしていけることは楽しく、その結果、人に評価してもらえたという経験から、大学になっても活動を続けていこうと思いました。
探究学習の経験をいかす
探究学習で得られた経験は、学校生活上の色々な活動に応用できました。大きく分けると4つで、生徒会、部活動、 ビジネスコンテスト、大学受験。
生徒会はそもそも生徒会をやろうと思ったのが、探究活動を通して、みんなの役に立つことが好きだということに気づいたことから。あとは資料作成能力が身に付いたことで、中学生との交流イベントの提案とか、校則の改正とか、主体的に進めていくことができました。部活動では部長として、グループで何かをやっていくという協調性をいかし、文化祭で自作PCを製作、展示。1年生も一緒に全員が分担して取り組みました。ビジネスコンテストは、調査とプレゼンの経験をいかし、受験後に3つの大会に挑戦。一定の評価をもらうことができ、これが「起業をしたい」という将来の夢につながりました。個人的に一番重要だと思ったのは「受験」。もちろん学力も大事ですが、勉強(ペーパーテスト)以外の能力も評価してもらうことができる。探究で培った経験や能力を部活動や生徒会といった活動に応用することで、受験(総合型選抜)の時に自分をアピールすることができました。その結果、今こうやって大学でも色々なことに挑戦ができます。探究活動から始まり、色々楽しいことができ、自分の好きなこと、進路、将来につながりました。
おわりに
今、みなさんのやっている探究活動は、地域課題を通して自分の考えを発表することが求められているかもしれないが、自分の好きなことを見つける「自分自身の探究」という意味が込められていると思います。探究活動を利用して、ぜひ自分を深めていってほしい。
この藤井さんの話のあと、生徒さんには
1 今日の講話を聴いて自分はどんなテーマで探究してみたいと思いましたか?
2 その探究は自分の将来にどんな意味、関わりがありそうですか?
という問いで、グループ対話と発表をしてもらいました。
生徒さんからは、過疎化が進んでいるので、安良里だけでなく、賀茂地区全体の風景を(写真などで)残すことができたらという意見がありました。
次回の探究学習から、2030松崎プロジェクトは、1年生に対し、フィールドでの活動とった実際の現場を見てもらいます。藤井さんの講義も踏まえ、自分の探究テーマを見つけてほしいです。
藤井さん、ありがとうございました。
