20230924 ツーリズムチーム 富士山展望コース実踏

黒崎展望所から望む富士山

「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」宣言をしている松崎町。毎年2月23日には、富士山を眺望する雲見海岸で、富士山の祭神「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」と姉の「磐長姫命(いわながひめのみこと)」の伝説にちなんだ神事がおこなわれています。

富士山・駿河湾を望む景色が展望できる「三浦(さんぽ:三浦岩地・石部・雲見の総称)歩道」。9月24日日曜日、ツーリズムのチームは伊豆西南海岸遊歩道として整備されたこの「三浦歩道」を歩く「富士山展望コース」を実踏しました。

石部集落を抜け諸石神社からトレッキング開始。ジグザクの上り坂は、イノシシが掘ったのか一部が荒れ、落石にも注意しなければいけません。尾根筋を歩き、石部と雲見の間にある「黒崎展望所」へ。眼下に駿河湾を望み、その先に富士山を眺望。足下にはタラノキの白い花が満開でした。山腹をトラバース(横断)し、三競展望台へ。烏帽子山から遠く御前崎を望む大パノラマが眼下に広がります。

三競展望台にはベンチが設置されています。

雲見温泉を目指し急な下り坂をおりていくと、小さな石切りの跡が現れ、更に下ると大きな石切り場跡が。この景色は圧巻です。国道に出て赤井浜へ。途中には「雲見霊廟」という石切り場跡があります。雲見の民宿街を抜け雲見海岸、千貫門へ。千貫門への上り階段は危ないので注意が必要です。烏帽子山、千貫門の赤い絶壁は海底火山の痕跡。ジオの絶景を楽しみます。

赤井浜の石切り場跡、圧巻です!

千貫門を目の前に休憩

ここから生活古道を通って石部へ折り返し。温泉パイプが露出配管されているところは歩きにくいという難点があります。途中、石仏が安置されている場所があり、かつての往来が確認されました。

岩壁をくりぬいた墓所「やぐら遺構」

今回の実踏から、地域の方との会話により赤井浜 から石部~雲見間の古道へ接続する古道の位置が確認でき、この道が再現できれば石切り場跡見学とトレッキングを合わせたツアーの可能性が高くなるため、後日、現地探査をおこなう予定です。