桜葉の塩漬けや川のり、栄久ぽんかんといった特産がある松崎町は、品質の良いわさびの産地でもあります。自分たちの考えたツアーコースの実踏をおこなっているツーリズムのチーム。8月6日は、松崎町でわさびを栽培している池代という地区でのわさび収穫体験や試食といったツアーの実踏をおこないました。今回はあくまでもコースを歩いてみるというもので、わさびの収穫や試食はおこなっていません。
道の駅「花の三聖苑」→山神社→大沢橋→湯の瀬→ねずっ食いの岩→五軒家→智泉寺→日吉神社→白土洞→割れ岩→智泉寺→花の三聖苑 というコースを歩きました。
花の三聖苑にて、松崎の三聖人の一人である依田佐二平が私財を投じて開校した公立小学校「大沢学舎」と佐二平肖像、大沢地区から川を利用し松崎地区へ林産物を舟で運んでいたことを示す川舟就航の碑を見たのち、山神社へ。山神社では土・日に本殿が開扉されており、祭神である大山祇命と若宮権現、金剛童子の三殿合殿を拝見後、池代に通じていた古道を確認し、那賀川を上流に向かって池代へ。
途中、依田佐二平翁石像が立つ大岩、対岸の河原に温泉が吐出した露天風呂(足湯)があり、左側山腹には奇妙な岩肌「ねずっくいの岩」があります。そこからちょっと行ったところにある五軒家の某事業所にある大きな釜は何のための釜なのか、不思議です。
池代地区に入り、江戸中期宝暦9 年の大洪水により49人が犠牲になった悲惨を伝える石碑が残る「智泉寺」、伊豆には珍しい「日吉神社」へ。社殿の造りに特徴があります。
地層の隙間からの湧水がわさび沢に導かれ、わさびの栽培が営まれている池代地区。途中には何の目的で掘られたのかが不思議な白土の洞窟や、大きな岩塊が二つに割れた「割れ岩」があり、大地の偉大なエネルギーを体感しました。
実踏で気づいたことは、コース上に売店が全くないこと。参加される方が、わさびの収穫体験や試食で満足ができる料金と中身のバランスを考えなければならないと思いました。