20231006 まつざきの特産品 桑葉を知ろう!収穫体験イベント

桑の木を初めて見る方も。2,3ヶ月でこんなに育ちます。

かつて早場繭の産地として養蚕と桑栽培で栄えた松崎町。現在、耕作放棄地を活用し、無農薬•有機で桑葉を栽培、加工した桑葉茶を「松崎ブランド」の特産品として販売し、町おこしをしているのが「企業組合松崎桑葉ファーム」さんです。
今年度の目標として「誰もが耕作放棄地を利用できる可能性」をあげている農業のチームでは、松崎桑葉ファームさんの多大なるご協力のもと10月6日(金)、「~まつざきの特産品 桑葉を知ろう!~ 収穫体験学習」というイベントを開催しました。

参加者は13名、町外から参加された方もいました。桑葉ファームさんの直営店である「くわや(松崎町松崎316-9)」に集合し、町内の伏倉という場所にある畑と工場に移動。参加者の方で松崎町以外の方はほぼ、桑の木自体を見たことがなく、最初は意外と低いと言っていましたが、これがすでに夏の収穫が終わって3ヶ月ほどしか経っていないという成長の早さに驚いていました。桑の葉の収穫は夏と秋の2回おこなわれ、今回は秋の収穫にあたります。
まず、桑葉ファームの高橋様から桑の葉の栽培についてや桑葉ファームさんの取り組みについて伺いました。2014年に設立した桑葉ファームさんは現在1.5haの規模で桑の葉を栽培。荒茶の加工までを自社でおこなっています。桑の葉は蚕以外があまり食べないことから無農薬での栽培が可能ですが、除草剤が使用できないことで、特に夏の除草作業が大変だそうです。また、夏の田植えの時期、秋のお米の収穫時期に桑葉の収穫時期が重なるので、人員の確保が大変とのことでした。

いつの間にか「流れ作業」になっているのが面白い!

早速、加工工場を見学。葉の鮮度が命ということで、収穫した葉が次々に運ばれてきます。工場では葉を蒸して乾燥させており、桑の葉茶の匂いでいっぱいでした。
次に桑の葉の収穫に挑戦!葉のついた枝を切る作業と枝から葉を取る作業の2つがあります。まずは枝を切る作業。面白いことに体験参加者の方は初めましての方も多い中、枝を切る人、運ぶ人、まとめる人、それを運ぶ人という役割分けをして、せっせと作業をしていました。

地域の方に習いながら、葉を枝から取る作業を進めていきます。

工場の前に運ばれた枝から葉を取る作業は、実際に作業をされている方に聞きながらおこないました。桑葉ファームさんが静岡県の「一社一村しずおか運動 」に参加していることからも、作業場では伊豆の国特別支援学校伊豆松崎分校の高校生が作業学習の時間の一環で収穫のお手伝いをしており、高校生も大人もみんなでモクモクと枝から葉を取っていきました。

今後の桑葉ファームさん展開として、有機JAS認定を取得することで海外への輸出を予定し、栽培面積も増やしていきたいとのことでした。
くわやさんに戻り、最近お店で販売の始まった「くわ葉ジェラート」をいただきました!抹茶に味の近い桑の葉ですが、ミネラル豊富で血糖値を下げる効果が期待されているとのこと。これから松崎町のご当地スィーツになること間違いなしです。

「いでぼく」さんとコラボした桑の葉ジェラート、くわやさんで販売しています!

桑葉ファームさんの取り組みを体験し学ぶこときっかけに、町での就農や耕作放棄地の活用といったことに興味を持ってもらいたいという思いから企画したこのイベント。今後もこうしたイベント、チームでの活動を積極的におこなっていきたいと思います。
当日の模様は伊豆新聞さんにも掲載いただきました。

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