いつまで暑さが続くのか、と思っていたら急に寒くなり木々の紅葉が目立つようになってきた11月12日。ツーリズムチームは、標高995.7m、アマギシャクナゲの南限とされている長九郎山を歩くコースの実踏をおこないました。
朝8:30に花の三聖苑に集合し、空海(弘法大師)が密教の霊場として開いた古刹「富貴野山宝蔵院」へ。この日は曇っていたこともあり、駐車場の展望台から富士山は見えませんでした。
苔のむす約200体の石仏が並ぶ参道を通り、長九郎山へ出発!炭窯の跡や谷を埋めた「段築(尾根筋のくぼんだ部分に土層を突き固めた盛土部分)」といった昔の生活道として確認できる古道を歩き「出会」へ。出会を経て、緩やかな登り道を歩き「八瀬峠」へ。
林道と交差するので横断し、「原生林コース」へ。人工林と天然林の植生の違いを感じながら進んでいきます。赤くツルツルした樹皮の「ヒメシャラ」が出てきたら「京丸シャクナゲ」の植栽地、シャクナゲのトンネルが続きます。いよいよアマギシャクナゲ保護林へ!ブナの巨木とともにアマギシャクナゲが生えています。アマギシャクナゲのつぼみを確認したところ少なかったので、来年春の開花は少なそうです。
12:40に長九郎山の展望ヤグラに到着。360度の展望を楽しみながら昼食タイム。山頂付近の紅葉はもう終盤でしたが、チチブドウダンは紅葉真っ盛りでした。
途中、シャクナゲ現生地を確認しながら来た道を戻り、15:35に宝蔵院着。道中、マムシグサの実やシキビの実、ガマズミの赤さが目立っていました。
多くの自然が残るハイキングコースである長九郎山。例年、12月中旬頃までは紅葉を楽しむことができるようです。