20221007 松崎高校探究学習との連携

地域資源をいかしたツアーを考えるツーリズムのチーム

2022年度から高校のカリキュラムとなった「探究学習」。松崎町の松崎高校でも、地域について深く知り改善策を考える「西豆学」の一環として取り組んでいます。キーフレーズは、「1コ 何かをやってみよう!」。考えるだけでなく、実行に移すことに重点をおく中で、2030松崎プロジェクトのチーム活動と連携をはかれないかという相談がありました。手をあげた6つのチームが、10月7日の探究学習の時間にチーム活動について説明。高校生と一緒に取り組むことができることの提案をしました。

高齢者チームとして松崎十字の園で働く松高OB生も参加
  • ツーリズムチーム→地域の宝を見つけ、ツアーに結びつけていく活動。一緒にツアーを作りあげていきましょう!
  • 地域資源のチーム→空き地や空き家、耕作放棄地の活用方法を一緒に楽しく考えていきたい!
  • 農と漁・猟のチーム→耕作放棄地の活用について、半農半X(自分のやりたい仕事と農業を半々でおこなうライフスタイル)についてどういう組み合わせがあるか、担い手を育てるにはどうしたらいいか?
  • 高齢者チーム→松崎十字の園の事業、介護の仕事について説明。施設利用者の方と「お墓参り」をおこない、そこにどういう思いがあるのかを考えたい。
  • 三余塾チーム→毎月1回開催する予定の勉強会の企画を考えてほしい。高校生が興味のあるテーマは?
  • メディア・広報チーム→松崎ミライ通信の記事の作成、動画など、情報発信をお願いしたい。どういう情報発信が地域の中で有効なのか?

ツーリズムや農業が人気だった模様

チームごとの説明が終わると質問タイム。生徒さんは参加したいチームを決めます。私たちにも高校生の若い力は必要。お互いに実りある探究学習になるといいですね。

20221007 ぷらっと2030カフェ

伊那下神社「神明水」VS月ヶ瀬金山神社「金涌水」

10月7日のぷらっと2030カフェ、雨も降り急に冷え込んだので、石油ストーブをつけるところからスタート。
コーヒーを淹れる用に、伊豆市月ヶ瀬にある金山神社から「金湧水」を汲んできたら、他の方が松崎町伊那下神社の「神明水」を汲んできたので、飲み比べ。「神明水」の方がまろやかな口当たりでした。

無人運転バスが実証実験中

当日は松崎高校探究学習のサポートをプロジェクトメンバーがおこなう日であったことから、その様子をオンライン配信で見たり、大学生が町の方のパソコンの質問に答えたりしていました。話に夢中になっていてカフェの様子の写真を撮り忘れました…。

カフェを開催しているふれあいとーふや。の前を何回か松崎町で実証実験をおこなっている無人運転バスが通ったので、ネットから乗車予約。観光協会から役場までの数分ですが試乗してみました。「道が狭すぎて危ないのでは?」「役場よりもスーパーに行くことの方が断然多い」など、試乗の感想をカフェでみんなと共有できる。やっぱり「ぷらっと」集まることのできる場があるっていいなと思いました。

ぷらっと2030カフェ、次回は10月28日(金)にオープンします。

20220930 ぷらっと2030カフェ

今日のマスターは静大情報学部の学生さん

9月30日、「ぷらっと2030カフェ」をオープン☕
マスターは静岡大学情報学部の学生さん。大沢里の「わさびの里」で汲んできた天城深層水で淹れたコーヒー。みなさん「美味しい」と言っていました。コーヒーを飲みながら、松崎高校の探究学習のお手伝いのことなどをみんなで話し合いました。旧依田邸でのガイドなども務める伊豆のガイド「まゆさん」がご来店。学生さんや観光客の方に松崎の見どころを語ってくださいました。

縁側があるっていいですよね。

当日スタッフで参加した静岡大学農学部学生の「ワッキー(顔見えないですが写真左端)」は、松崎のゲストハウスイトカワで住み込みのアルバイト中!松崎町の方、見かけたら「ワッキー」と声をかけてください。働くワッキーのインタビューを近日しに行こうと思っています。
新しくお店を始める方が広告の相談に訪れてくださったりと本日もカフェは盛況。
10月は10/7と28(いずれも11:00-15:00)にオープン。お気軽にお立ち寄りください。

チーム7 20220921 サツマイモのつる返し

次に植える野菜のための準備作業

9月21日、秋といえばサツマイモ。今日はサツマイモのつる返しと試し掘り、次に植える野菜のための耕耘作業をおこないました。

大きいイモに育てるための作業です!

「つる返し」とはサツマイモの伸びたつるを持ち上げてひっくり返す作業。サツマイモのつるは、節間から「不定根」と呼ばれる根がでて、不定根をそのままにしていると小さな芋がつきます。そうすると芋の数が多くなり、そこに多く養分が使われてしまいます。大きい芋を育てるためにも、つるを浮かせて不定根を切る「つる返し」の作業が必要なのです。

10月には収穫したサツマイモで、焼き芋をする予定です!

20220917 「青パパイヤを使った地域起こしに着目して」

松崎町の新しい特産品「青パパイヤ」

静岡大学園芸イノベーション学研究室 公開講座「青パパイヤを使った地域起こしに着目して」が、9月17日(土)9:30~12:30 松崎町環境改善センター&松崎町南郷の河浦花園さんで開催されました。

この講座は、松崎町の新しい町の特産品「青パパイヤ」を広く知ってもらうための講座で、静岡大学農学部松本和浩教授と学生の岡さんによる講義、河浦花園の河浦さんと2030松崎プロジェクト農・漁チームの三余農園 土屋人さん、青パパイヤ石鹸を販売するMAHORAMAさんのお話、であい村蔵らのみなさんと町議の深澤さんによる青パパイヤ料理の試食という盛りだくさんのプログラムでした。

農産物に「インティマシー(愛おしさ)」を

まずは、松本先生による講座。「園芸と民藝の融合」という視点からの松崎における青パパイヤ生産についてのお話です。

民藝とは、各地の風土から生まれ生活に根付いたもの、鑑賞するだけではなく使うことに意味があるもの。工業製品との違いはそこに「インティマシー(愛おしさ)」があるかどうか。例えば、静岡生まれの染色工芸家「芹沢銈介」は今の東京工業大学を卒業しており、サイエンスと民藝には深い関わりがある。インティマシーを農作物に付与することが大事。農作物もその背景にある情報を知れば、愛おしさが生まれるということで、私はその土地でつくられる農産物の「ファン」今の言葉でいうと「推し」になることかなと理解しました。

青パパイヤの秘密を科学的に説明

4年前から河浦花園さんで、青パパイヤの研究をおこなっている静岡大学園芸イノベーション学研究室。学生の岡さんが、科学的に青パパイヤを説明してくれました。青パパイヤはこのまま暖かい場所で育てれば、みなさんが知っているオレンジの完熟パパイヤになります。が、肉を柔らかくしたりするパパイン酵素は完熟パパイヤにはほとんど含まれません。また、パパイン酵素のおかげで、青パパイヤはほとんど鳥獣害がないのです!霜がおりるとダメになってしまうこと、温室での栽培はコストがかかることから、青パパイヤとして収穫した後は掘り起こし、また来年苗を植えるという一年草栽培をおこなっています。熱帯では多年草栽培しているパパイヤを一年草栽培で育てているのは世界で日本だけ。実だけでなく葉はお茶に、茎はウサギの餌に、幹の部分は竹のような構造をしているため、筍のように食べることができるかを試験中。捨てるところがない青パパイヤなのでした。

82歳とは思えない、元気が溢れている河浦さん

そしてそして、松崎町で唯一、青パパイヤを生産している河浦花園の河浦さん。花やシャインマスカットを生産している河浦さんは、品質の良い花きの生産で東京大田市場でも有名な存在。そんな河浦さんが青パパイヤの栽培を始めたのは5年前。テレビでその姿を見て、ジャングルで子どもたちを遊ばせたい、町の活性化になるのでは?と沖縄から苗を取り寄せて栽培を開始したとのことです。

河浦さんは先日、伊豆新聞「老人週間特集」で特集された82歳。姿勢が良く、何よりも「楽しそう」な河浦さん。「新しいことに常に挑戦」すること、大学生など若い人との関わりが元気の秘訣とのことでした。

土屋人さんからは、2030松崎プロジェクトからは農と漁チームの活動報告。耕作放棄地での農作物栽培をおこなっている農と漁チームですが、採油と景観づくりを目指し、菜種を植える予定です。興味のある方、ぜひ2030松崎プロジェクトのHPからお気軽にご参加ください。

青パパイヤ石鹸を販売しているMAHORAMAさん。松崎町地域おこし協力隊の方がはじめた事業で、旬のある青パパイヤを1年を通して楽しむにはどうしたらよいか?というところから生まれた商品だそうです。くすみがとれ、体臭が少なくなると評判の青パパイヤ石鹸。詳しくはこちらをご覧ください。

青パパイヤ狩りは9月下旬から 近くの直売所ではもう販売しています。

講義の後は、河浦花園さんの圃場へ。河浦さんが青パパイヤを上手に育てることができる秘密は、フカフカの土にあり!

プルメリアのような甘い香りのする青パパイヤの花

50センチくらいの棒がスルッと入ってしまいます。

朝は早くから日が沈むまで畑で汗を流す河浦さん、「本物をつくるのが使命」という言葉がかっこよかったです。

青パパイヤ効果でお肉が柔らかく!

そしてお楽しみの試食会。
写真右上より
「摘果みかんと青パパイヤ、ソバのサラダ」「青パパイヤのナムル」「青パパイヤのキンパ(韓国風海苔巻き)」「青パパイヤおろしと焼き魚」「青パパイヤでお肉がしっとりした餃子とシュウマイ」
飲み物は青パパイヤ茶と大沢里の美味しい水

青パパイヤ自体には味がほとんどないので、歯ごたえを楽しむ、お肉を柔らかくするというところに注目した料理なのだなと思いました。
家庭でも簡単にできるものを、とのことでしたが、蔵らさんのレベルが高すぎて…。どれも美味しすぎて、試食なのにおかわりしました。
蔵らさんでは普段から青パパイヤのカレー(個数限定)をテイクアウトで出しているとのことでカレーの作り方を教えていただきました。蔵らさん、深澤さんありがとうございました。

方言にも注目した「くだもの縁結び」

最後に静大の学生、井関さんの出している本の紹介。川根本町久野脇の家庭にある果樹と「方言」にスポットを当てた「くだもの縁結び」。果樹のある日常と地元の方の暖かさが伝わってきます。

河浦さんのつくる青パパイヤを松崎のみなさん、そして大学生が盛り上げる、その中から生まれる「インティマシー」。すっかり青パパイヤのファンになりました。

「ぷらっと2030カフェ」9月の予定

2030松崎プロジェクトから生まれた集いの場「ぷらっと2030カフェ」
9月のオープン日は、9/16(金) ・9/30(金) 11:00〜15:00
場所はふれあいとーふや。(松崎町松崎190)です。
どなたでもお気軽にお立ち寄りください。

9/16・9/30にオープン

202200904第2回チーム活動連絡会

会の後、おもしろ自転車を試乗

9月4日、雨の予報は嬉しいことにはずれ、むしろ暑い!そんな中、第2回松崎プロジェクト連絡会を環境改善センターにて開催しました。

カッコいいチラシでイベント集客

まずは無料のデザインソフト「Canva」を使ってチラシ作りの講習会。簡単にオシャレなチラシが作れるCanva。ぜひ、イベントの告知などに使ってみてください。次回は要望のありましたSlackの講習会を行う予定です。

台風の被害を受けた雲見の状況について報告

各チームからの報告では、防災チームの方より雲見の台風8号による被害、ボランティア活動の報告がありました。このプロジェクトの連絡機能が上手く働いていないこのへの指摘もいただき、これからの課題として考えていきます。
伝統チームからは9月10日に中高生でおこなう「なまこ壁清掃」のお知らせ。国際ボランティア学生協会 (IVUSA)とともにおこなう活動で多くの大学生が松崎に集う予定です。

松崎高校の「探究学習」と連携

そして今回、みんなで考えたのが松崎高校の「探究学習」とプロジェクトのチーム活動との連携。高校生が「課題を考える」ことが大事、授業の範囲で町歩きをおこなうのは時間が足りないのでは、高校生からアイデアをもらいチーム活動にいかしたい、などなど、色々な意見がでました。

海風を切って走る気持ちよさ!

そして…今回のお楽しみ企画「松崎海岸でのおもしろ自転車試乗」
おもしろ自転車の制作会社「オートクラフト・IZU」さんが伊豆市の会社から4人乗り(子供入れると6人)タイプの自転車を試乗用に持ってきてくださいました。観光に使用するには?他にどんな利用方法があるか?実際に夕日の海岸で風を感じて走っていただくことで、みなさんアイデアが生まれましたでしょうか?
最後は子供たちが漕ぎ手の奪い合い(ただ乗ってる方が楽なのになぜ?)ストップをかけるまでずっと漕ぎ続けていました。